第10回 ドン・キホーテはかっこよく! 2006.5.27公開

第6〜7話登場の「老人と海」な老船長
第一稿
今回の話は、座礁したロボット戦艦に使用されているハートの欠片をGETしにやってくるものの、大航海時代に夢を馳せるじいさんの自称船長が住み着いていて一行はびっくり、という話でした。ラストは悲しいものがありましたが…
海賊に間違われて処刑されかけた時にあかりちゃんが咄嗟に船員志願ですっ!と苦し紛れの説得を試み、これが成功しますが、当初はこの「船員志願」以下の、船を修理させられたり掃除させられたりの描写が結構多かったのですが、船長の見開きとかでページをやたら食うことになったため、そういう細々した部分はカットされてしまったのでした(笑)。残念。

 老船長は当初、「いかにもイカレてます」なキャラクターとして考えられていましたが、後に「いかれてるのかそうでないのか判別付きにくい不思議じいさん(笑)」色を強調するため、シリアスなムードもあるキャラクターであることが求められたのでした。


第二稿(未提出)
 こちらの案では「名探偵ホームズ」第9話「海底の財宝」に登場したライサンダー兄弟や、ポポロクロイス物語のガミガミ大王などの、典型的ユーモラスなイカレイメージキャラクターの雰囲気が色濃いです。
しかしこれではこれまでの1〜5話までの雰囲気とあまりにも違いすぎるということもあって再検討することとなるのでした。


最終稿
というわけで最終決定となったのがこちらです。
ん?これ以上細かい設定って無いのって?無いんですよ。ここまで決めたら、後は本番描きながら詰めていっているのです!連載中は時間無いからね…
八頭身の精悍な美形じいさん、どこから調達したのか大航海時代な衣装と使い込んだカットラスでなかなかドレッサーです。
その一方で、ここまでやっておきながら腹巻なあたりがユーモラスさを残していて、よく練り込まれたキャラクターデザインとなりました。
2話だけの登場が実に惜しいところです。



ロボット戦艦
 ゼロンタイプと同じ制御コアを使用した全自動自律型ロボット戦艦です。与えられたミッションを自己分析して自ら作戦行動を構成して実行する単独兵器です。
ゼロンタイプは真なる超兵器ですが(今後に期待)こちらはそういうわけでもないようです。その前に作られてたテストベースのひとつかも。
大火力とずんぐりした船体は、移動砲台的用途を伺わせます。


ではまた次回!
「ZERONの火蓋」単行本第一巻は夏頃を予定しております。お楽しみに!

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